音楽スタジオを使いなそう!マスターへの道

リハーサルやレコーディングスタジオでは色々な種類のアンプや、プロ用機材で演奏ができるのも醍醐味の一つ。ここではレンタルスタジオをもう一歩使いこなすためのスタジオ機材の使い方についてのアドバイスを紹介します。目指せ音楽スタジオマスターへの道。

ギターアンプ

多くのリハーサルスタジオでは2台のギターアンプが設置されています。それぞれ2種類のタイプのアンプを、自分のギタープレイに合わせて活用しよう。

定番アンプRoland-JCタイプ

リハスタの定番ギターアンプが「ローランドJC」通称「ジャズコ」です。独特のコーラスサウンドでクリーンなアルペジオサウンドなどを生かしたプレイや、16ビートのカッティング等に向いています。ギタリストが自マルチエフェクターで作りこんだサウンドを再現(増幅)するのにも適しています。

チューブ(真空管)アンプ

「マーシャル」や「メサブギー」で知られる真空管(チューブ)アンプも一台は設置されているようです。このアンプも、エフェクターで作り上げたサウンドを増幅再生することにも使えますが、多くのギタリストはアンプのボリュームを上げることによって得られる「ナチュラルな歪みサウンド」を自分のプレイ(ピッキング)で作り上げています。

真空管アンプは高価で、ボリュームを上げて鳴らさないと本来の良さが出ないので、スタジオで周囲を気にせずに音を鳴らせるのは音楽スタジオの大きな魅力です。ハードロック系ギタリストは、エフェクターで歪ませ、さらに真空管アンプのゲインを最大にして強力なサウンドを作ります。

「マイスネア」ドラムをゲットせよ!

スネアドラムは、材質やサイズ、チューニング、演奏によりドラムサウンドの音質に大きな特徴をもたらします。スネアドラムの選択でバンドサウンド全体が変わるといっても過言ではないでしょう。バンド練習の時もスネアドラムだけはマイスネアを使うと、よりバンドサウンドが固まってきます。

ライブなどを行うことを想定すればマイスネアで練習したいところです。プロドラマーはドラムセットのチューニング(ヘッドの張り具合調節)にもプレイ同様に注意をはらいます。チューニングの練習をするためにもマイスネアはドラマーの必需品といえます。

マイドラムペダルは、ドラマーの必需品か?

スネアドラムに合わせて、バスドラムのキックペダルも自分のものを持参して練習しているドラマーが多いようです。キックペダルは製品によってフィーリングが大きく違います。キックのフィーリングはリズムをキープするために重要な様相ですので、ライブの時にも使い慣れたペダルでプレイできるよう、練習の時からマイドラムペダルでの練習をおすすめします。

ベースコンプレッサー(リミッター)を使ってみよう!

ベースアンプで演奏するとが、ピッキングの強さや、プレイする弦、ちょっとしたフィンガリングで大きく音量が変化し、音量が安定せずに下手になった気がします。この問題を解決してくれるのが「コンプレッサー(リミッター)」というエフェクターです。コンプレッサーはベース音の1音1音の音量レベルを揃えてくれます。ベースサウンドに安定感をもたらし、バンドのトータルサウンドも引き締まります。コンパクトタイプのもので2万円くらいから購入できます。

シールドコード(ケーブル)

ギターやベースとアンプを接続するコードを「シールド」と呼びます。基本的にはシールドは自分で持っていく必要があります。値段の安いものは、接触不良を起こしやすいので、しっかりしたものを用意したいところです。接触不良のあるシールドを使っていると、アンプからガリガリというノイズが発生し、アンプ破損の原因になるので注意してください。スタジオで使う場合には5m程度のものを用意すれとよいでしょう。あまり短すぎると、練習中にアンプやギターから抜けて機材の破損につながるので注意してください。シールドを抜き差しするときは必ずアンプの電源を消します。

チューナー

メンバー全員がかならず用意したいのがチューニングメーターです。主にギターやベースのチューニングをするために使用します。スタジオで使用する場合は、自分以外の楽器も音を出していますので、チューニングがしずらい場合があります。そんな場合は、チューニングする楽器のインプットをマイク・ラインと切り分けられるものを選ぶとよいでしょう。また、バンドの上達には正しいチューニングはかかせません。そこでラインセレクターを介してチューナーをセッティングしておくと、チューニングのたびにシールドを抜き差しすることなくチューナーを利用できるので大変便利です。

キーボード・シンセサイザー

スタジオのリハーサルでもっとも大変なのがキーボード担当です。自分の使いたい楽器がある可能性は低いので、リハーサルの度に自分のキーボードを持ち込むことになります。すべてのバンドのキーボーディスの共通の悩みですので、体力でガンバって下さい。現在では、1曲のなかでも多種多様なサウンドを使うことが多くなるので、スタジオ練習用の持ち込みセッティングをコンパクトに構築しておくと便利です。全ての音源・サンプラーなどをステレオにミックスするミキサーをふくめ4U程度のラックにマウントできれば、スタジオへの持ち込みも可能になるかと思います。

耳にも機材にも悪影響!ハウリングに注意

スタジオでアンプ類のボリュームを上げると、「ピーー」という耳障りな音が発生します。とくにマイクのアンプボリュームを上げると発生しやすいものですが、これはスピーカーから発生した音を、マイクが拾い、スピーカーが再生し、マイクが拾い・・とように音がループしてしまっている状態です。機材にも耳にも大変よくない状態です。これは、ボリュームを下げることで解決します。また、マイクの場所、つまりボーカリストの立ち一でも発生しやすい場所がありますのでイラストを参考に、利用するスタジオにおけるベストポジションを発見してください。

最終更新日:2016/7/4(MUSIC-MDATA編集部)