音楽スタジオファイル Vol.1

SOUND ARTS studio NOAH 駒沢店

気軽に使える「ボーカル・声録り」専用スタジオ。

東京にあるサウンドスタジオノアの駒沢店に「サウンドアーツ・MAスタジオ」がオープンするとの噂を聞き付けてStuioASP編集部が取材に行ってきた。MAスタジオとは映像に対して音楽や音声を録音・編集して作品を完成させるため、ボーカルブースと録音・映像編集システムが用意されている専用スタジオだ。

このサウンドアーツはMAスタジオとしての機能はもちろん、ボーカルブースやコントロールルームの広さとリッチ感溢れる作りが際立っている。ボーカル・声録りを今まで以上に気軽に、幅広いユーザー層が活用できる環境が用意されているのだ。それでは、このスタジオの特徴をみてみよう。

ぶっちぎり広いボーカルブースで快適レコーディング

これだけ広いスペースのボーカル専用レコーディングブースを持つスタジオは少ない。ボーカル・声の録音は作品のなかで最も重要な要素、だからこそブースの広さはもちろん高級感には徹底的にこだわったのだそうだ。

ナレーション録りやアフレコも複数人で声入れできる

アニメや映像作品で複数のキャスト(声優・ナレーター等)が集まって、映像を見ながらの声あてに利用できる(4名の同時録音に対応)。もちろん、ボーカルグループや複数ボーカリストによるコーラス録音も可能だ。

使い慣れたPCやソフトを持ち込んでセルフ録音できる

自宅で使っているノートPCを持ち込んで、使い慣れたソフト(FinalCutなど)で自分たちで録音・編集することができるように設計されている。また動画サイトでの生放送スタジオとしても活用できる。(※エンジニアや機材の貸出もあり)

プロの機材でボーカルレコーディングを気軽に楽しめる

ブースや機材はプロレコーディングやテレビ制作にも対応できるクオリティ(※SSLのプリアンプ・UREIのコンプレッサー・Neumann 87ai)。プロフェッショナルな利用にも完全に対応している。コントロールルームも広々でモチベーションアップまちがいない。

既存のMAスタジオ・ボーカルレコーディングスタジオというと少し敷居が高い感じがしていたが、ここ「サウンドアーツ駒沢店MAスタジオ」は、これまで自宅で周りを気にしながらボーカル録りをしていたり、リハーサルスタジオで簡易的に録音していたアマチュアのアーティストにとっては、自分のノートPCを持ち込んで、いつもの音楽制作スタイルの延長で本格的なボーカル録りができる「かゆいところに手が届く」発想のスタジオだ。利用料金もリーズナブルに設定されているのもうれしい。

取材に対応頂いたエンジニアによれば「良い音でとれれば自分の声の魅力が一層引き立ち、新たな発見があります。ぜひこのスタジオでご自身の"本当の声"を録ってみてみてください。」とのこと、一般的なMAスタジオ・レコーディングスタジオにくらべ、低予算での録音が可能なので、アマチュアやインディーズ作品の制作でもどんどん活用していきたいスタジオだ。

音楽スタジオの中の人に話を聞いてみた〜NOAH駒沢店編

このコーナーは音楽スタジオでミュージシャンをサポートしてくれる「中の人」に突撃インタビューして色々お話を聞いてしまおうとうコーナーです。中の人の皆様、ご協力ありがとうございました。

スタジオノア駒沢店長 荒川 知彦 氏

SOUND STUDIO NOAH駒沢店長 荒川 知彦 氏

本日はよろしくお願いいたします。さっそくですが荒川さんのご担当、お仕事について教えて下さい。

サウンドスタジオノアの駒沢店で店長をさせていただいています。駒沢店では全10フロアあり、メインはバンドやクラシックピアノの練習等のためのリハーサルスタジオで、上の階(10F)には会議室も用意してあってミーティングなどにも利用できるようになっています。それで、今回は新たに、今日取材して頂いた7Fをレコーディング専用の「サウンドアーツ」としてリニューアルしMAスタジオを開始することになりました。これらのスタジオ全体の運営・管理を日々取りまとめております。

荒川さんのプロフィールについてもう少し詳しく教えて下さい。ご出身はどちらですか?

愛知県出身です。東京には22歳の時に大学の工学部を卒業して上京してきました。地元にいる時に就職が決まっていて、コンタクトレンズの製造機器を作っている会社で内定をもらっていたのですが、断って、ポンっと東京に出てきちゃいました。

内定をもらっていたのに?!やってしまいましたね(笑)その会社となにかあったのですか?

いいえ、とくに理由はないんです。内定を頂いていた会社には入社前にお断りして、だから1日も出社していません。在学中からずっと「地元を出たいな」というのは常に頭の中にあって…「このままサラリーマンいやだな…」と思っちゃいまして。両親には申し訳ないかなと思いつつ(苦笑)

荒川さんはバンドや音楽活動はされていたんですか。

はい、高校、大学とずっとギターをやっていました。わりと本気で活動していた時期もありましたが、一緒にやっていたメンバーがやる気をなくしてしまったり周りの変化もあって、自分も「プロはいいかなぁ」と思って、趣味に転向しました。それでも、やはり音楽は好きだったので、東京に来てアルバイトを探している中でノアの求人募集をみつけて応募しました。

スタジオノア駒沢店の店長になるまではどのようなプロセスで?

最初はアルバイトでノア代々木店に配属されまして、入ったばかりで何もわからなかったので掃除から始まって、受付、ブッキング、機材チェック、転換(お客様の入れ替え)と音楽スタジオ運営の仕事をゼロから覚えました。代々木店には5年いました。

それから、ノア高田馬場店に移りまして、そこから社員として働くことになり、移って1年目くらいに高田馬場店の店長を任されました。高田馬場店では、それはそれはいろいろありまして(笑)(※編:なかなか興味深いエピソードを多数聞かせて頂きましたが省略)それから2年後くらいに今いる駒沢店の店長となって、現在1年くらい経ったところです。

では次に音楽スタジオのお仕事について教えて下さい。スタジオの店長さんというのはどのようなお仕事なのでしょうか。

ご利用いただくお客様に常に快適な環境を提供するために、スタジオ運営に関するすべてを管理コントロールするのが仕事です。毎日、まずは1日のブッキング(予約)を把握します。お客様によっていろいろなご要望をいただく場合も多いので、事前に把握しておかないと対応が遅れてしまうんですね。それで、一日の流れを構築して、掃除や機材チェックなどのスケジュールを含めスタッフに指示を出します。駒沢店はフロアも沢山ありますので、予約の多い時間帯に滞りなく転換(スタジオを予約しているお客様を利用終了時間になったら入れ替える)しつつ、合間を縫って掃除・機材チェックをするのも大切な仕事です。

あとは問題が発生したときの対応ですね(苦笑)実は本日も、同じバンドの別の方からそれぞれ予約を頂いたことで、となりの三軒茶屋店とダブルブッキング状態になったりして…これはバンド内の意思疎通が問題だったのですが、こういったこともあるので、日々の業務の中で、連絡確認を綿密にしていきたいところです。

スタジオノアは24時間営業ですから忙しそうですね。運営上の苦労なんかはありますか?

駒沢店に関しては、ありがたいことにお客様が丁寧に使ってくださっていて、機材が壊れたりとか紛失したりとか、そういう面での問題はありません。練習をしっかりやっている方ほど、時間も機材も大事にしてくれるような気がします。スタジオの予約については、どうしても予約希望の多い時間帯や部屋が集中するので、ちょっと予約時間を前後に移動していただいたり、あるいは他の店舗の方をおすすめしたりしてカバーしています。せっかくご予約頂いているので、できる限りご要望に対応させて頂くようにしています。

スタジオもキレイで機材も新しいし、ロビーも広くてとても気分よく利用できると思います。では、最後にPRをお願いします。

本日、取材して頂いた駒沢店7階の「サウンドアーツ 新MAスタジオ」ですが、ボーカル録り、ナレーション録りなど手軽にプロレベルの録音ができる、ありそうでなかった新しいコンセプトのスタジオです。プロの方はもちろん、自主制作とかアマチュアの方、初めて録ってみる、という初心者の方に、ぜひ来てもらいたいですね。

また「スタジオノア駒沢店リハーサルスタジオ」でも、初心者でも使えるように各スタジオに機材の使い方マニュアルを用意していますし、内線も完備していますので、分からないことがあればすぐにサポートしています。

本日の取材で充実した機材やスタジオがとてもキレイに整備されていることに感動いたしました。では、またノアの他の店舗も取材させていただきたいです。本日はありがとうございました。

ありがとうございました。ぜひよろしくお願いします。

インタビューMUSIC-MDATA編集部(取材日 2013年12月 )

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