音楽スタジオファイル Vol.3

GOK SOUND P.A Service & Recoding

GOK SOUND について
1979年に創業。レコーディング・リハーサル・PAサービス・ホールレンタル・楽器機材レンタルなどを行う吉祥寺のスタジオ。 エンジニアの近藤祥昭氏がこだわる「音の響き」を録るため設計されたブースやアナログテープレコーダはじめとした機材や楽器が揃う。スタジオ名の由来は、近藤氏が高校時代のたまり場だった喫茶"ごっこ"の店名に由来する。後にGOKが「神のみぞ知る」を意味すると知り「GOK=ごっく」の呼称となった。
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武蔵野市吉祥寺本町1-33-10 丸二ビルB1F
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GOK SOUND

Sound's cross wizard 音の達人インタビュー

音源制作の「リアル」に迫る!音楽スタジオでミュージシャンをサポートしてくれる「中の人」に突撃インタビューして色々お話を聞いてしまおうとうコーナーです。中の人の皆様、ご協力ありがとうございました。

Gok Soundスタジオ代表・エンジニア 近藤祥昭 氏

福島県福島市出身。カヒミカリィ、大友良英、外道などメジャー・インディーズ・国内外を問わず数多くのミュージシャンのミックス/PAを手掛け高い信頼を得ている日本屈指のエンジニア。高校在学中にPAとして生きていくことを決意し、卒業後に上京。ライブPAの活動を数年経たあと国分寺市にて、貸間式アパートを改造した楽器屋兼スタジオで開業。その後、店舗拡大や移転などを経て現在の吉祥寺GOK SOUNDに至る。

アパートを丸ごと借り、四畳半の押入れをぶち抜き五畳半にしてリハーサルスタジオとして貸し始めた。当時一時間500円(笑)。それがスタートですね。

本日はよろしくお願いします。数多くの著名ミュージシャンを手掛け、あくなきまでに現場のリアリティーを再現してきた近藤さんですが、まずはエンジニアになった経緯を聞かせてもらえますか?

事の発端は1975年、福島の高校を卒業してからPA屋(PAエンジニア)さんというのを始めようと思ったんです。当時はお金もないので必要な機材を自分で作りました。その頃は、YAHAMAの16チャンネルのミキサーが135万円で出回っていたくらいで、必要とする機能を手に入れるには自ら作るしかなかったんですよ。

レコーディング機材を一から全部作ったのですか!?

そうですね(笑)。当時だとパワーアンプなりスピーカーなり各部品だけなら市販価格の1/3くらいで済むので、コツコツ作っていけばなんとか開業できるなと思いまして(笑)。それが18才の時。

18才で開業! 随分若くしてPAとして生きると決めていたんですね!? 普通だったら表舞台であるミュージシャンに憧れそうな年なのに。

まあ、音楽に参加するのにはミキシングコンソールという楽器でなら僕でも参加できるなと思ったんですよ。

演奏には携わらなかったのですか?

演奏の方は、せいぜい高校三年の文化祭で『井上陽水の“傘がない”をやりたいからドラム叩いてくれないか』と言われて、文化祭の一週間前に初めてスティック買ったくらいです。こんな風に言っちゃって良いのかわからないけど、曲をよく聴いたらブルース進行だし、グランドファンクレイルロードと似たようなものだから自分にも出来るかも思っちゃって(笑)。でも、高校三年の春には卒業したら東京いってPAやると決めていたんですよ。

上京してすぐスタジオをかまえていたのですか?

1975年に上京してからしばらくPAをしていて、1979年に国分寺に引っ越しました。玄関が一つの貸間式二階建てアパートで、取り壊しの予定だったという理由で、高校の同級生の美大生が借りていたんです。その後、彼も引っ越してしまったので、あと一年でいいならアパート丸ごと貸しますよと言ってもらい、アパートを丸ごと借りることにしたんです。その中の四畳半の一部屋の押入れをぶち抜いて五畳半にして、夕方の4時から6時まで限定でリハーサルスタジオとして貸し始めました。当時一時間500円(笑)。それがスタジオとしてのスタートですね。

すごい行動力ですね(笑)。防音とか大丈夫だったんですか?

軽く窓枠とか埋めた程度だから音は漏れるんだけど、アパートは商店街のど真ん中にあったんで(笑)。

ちゃんとした“店”としてオープンしたわけですよね?

そうですね。一年間くらいやっていましたよ。アパートの玄関が入り口で、一階の道路側の部屋の壁を真っ赤に塗って、ギターを吊るして楽器店!ってね(笑)。楽器店と言っても在庫を持っているわけじゃなくて、問屋さんと契約して卸して安く売るって形ですね。でも近所にカシオ楽器さんがあったから、向かうからしたら“この野郎!”と思われていたかも知れないけど(笑)。

音楽のリスニング環境がすごく貧しくなった。iPodが出て、スマートフォンが出た時に『これで終わるな』と思いました。

僕自身、国分寺出身なので非常に想像しやすいです(笑)。それでは次にGOK SOUNDならではのこだわり等を聞かせていただけますか?

立体的なサウンドが出るスタジオを維持するのに必死です。というのも、ここ10年でレコーディングスタジオ業界がものすごい勢いで衰退していく一方なんです。それはPro Toolsが普及して、それまで数千万かかった機材が、数百万から数十万で手に入るようになってしまい、大手のレーベルがレコーディングスタジオを手放してしまって、自宅録音に毛の生えたような状態で作っているというのが現状なんです。

よく耳にします。

名だたるレコーディングスタジオはどんどん閉鎖されていくという苦しい状況になっています。そんな状況ですから、レコーディングをやっていたところも、機材を置かないで場所だけを貸して、Pro Toolsを持ち込んで勝手に作ってくださいというとこも増えています。ということはエンジニア達も職を失うことになるんですよね。逆にその中にあってこそ、良い部屋でちゃんと音が響く録音環境を維持し続けるは非常に大事だと思っています。リハーサルスタジオっていうのは練習用に作っていますから音がデッドです。そうすると楽器の存在感や音質がどうしても“点”だけになってしまうんですよ。

特に日本の住宅事情だと“楽器本来の鳴り”を知らない世代も多いでしょうね。

日本だけでなく世界中でリスニング環境がすごく貧しくなったと思います。ほとんどがパソコンのスピーカーやイヤホンで音楽を聴く環境になりました。そしてiPodが出て、スマートフォンが出た時に『これで終わるな』と思いました。音楽も映像もスマートフォンで完結している。そんな状況ですから、本当のエネルギーをもった録音物を作れないんです。しっかりしたものを作っても、聴く環境がインスタントなものになりすぎてしまって、リスナーの耳が育たなくなってるんですよ。

微妙な違いがわからなくなっている…、ということですか?

利き酒と同じでね。例えば、この酒飲んでみてといわれて飲みます。そしてもっと良い酒を飲ませます、でもその時点ではそれらの違いがわからないんです。ところが、その良い酒をしばらく飲ませてから前の酒を飲ますとその違いに気づくんですね。 

確かに僕自身も若いころより酒の味がわかるようになってきました。

人間の身体的な機能や感覚っていうのは25才くらいまで成長すると思っています。それまでの間に、どういった環境でどれだけのものを聴いたかによって、耳のレンジ感や音の捉え方というのが違ってくると思うんです。

興味深いです。

これはオーディオメーカーにハッキリ言いたいのですが、今の若い人たちがスピーカーで音楽聴く環境ってどういうシチュエーションが多いんだろう? と考えると、喫茶店や牛丼屋のシーリングスピーカーくらいなんですよ。あれが日本人の耳を駄目にしてると思うんです。

具体的には?

あのスピーカーで聴くと、一生懸命録ったギターの音などもガッカリするほど全く聴こえずに、ボーカルの音ばっかり大きく出てきます。しかもボーカルも日本語のレンジに合わせているから、幅の狭い音域で録られている状態で聴こえてきてしまう。だからここ数年、若いバンドの曲をミックスすると、極端にボーカルを大きくしたいって言ってくるんですよね。彼らの普段聴いている音楽がそういうバランスで録られているんです。スタジオで聴いた作品を飲食店のシーリングスピーカーで聴くと、そういったバランスになって聴こえるようになってるんです。

良いか悪いかは別として、カラオケスタイルになるんですね。

そうですね。リスニング環境が変わってきているのと、インスタントになんでも手に入るから、作品に対峙して聴く人ってのは少なくなったのかもしれないですね。もちろんミュージシャンは研究的にはしっかり聴くとは思うんですけど、バンドを支えてくれる一般の人たちの耳が衰えてきてるんじゃないかと思います。

良いアルバムって、最初に聴いたとき、三日後、三年後、三十年後に聴いても感動できるもの。

確かに鳴らない部屋でPro Toolsを使用して録音すると、楽器の特性やサスティンを活かしたサウンドをキャッチしてもらえず、ひたすら打点のみをピックアップされてしまいますね。よりコンピューター的な感覚の方が正解にされる風潮はあるかと。

そうそう! それだと、ただ下手な演奏として聴こえたりするからPCで修正するでしょ!? それが楽曲の寿命を短くしてると思うんだよ。サビの一番と二番が楽譜の上では一緒だとしても、それをコピペして貼り付けるとか、ズレた部分を修正したりとかなると、全部が均質なものなってきちゃって、どのバンドも感触が似てきちゃんうんだよね。そうするとリスナーの心の中に響く時間が短くなると思うんです。良いアルバムって、最初に聴いたとき、三日後、三年後、三十年後に聴いても感動できるものだと思うんですよ。そういうものが残せなくなってきてるんじゃないかと危惧しています。

確かに何気ない一発録りのデモテープが一番良かったりすることもありますよね。演奏の臨場感を伝えるためにもGOKスタジオではアナログレコーダーでレコーディングしているじゃないですか?  あのテープも入手困難な状況ではないですか?

オープンテープはドイツのAGFA社が販売していたんだけど、そこをフランスの会社が買い取り、さらに最近はオランダの会社が買い取ってと、今はその会社が細々と作っています(笑)。ホントに手に入りづらくなったので、テープをリサイクル使用して使ってますね。アルバム作って、ミックス後にWAVデータに移して、使用したテープは次の作品で使う形になります。そんなんだから、録音されるテープの前世は外道(加納秀人を中心に活動するロックバンド)であったり渋さ知らズオーケストラ(不破大輔を中心とする前衛音楽を奏でる演奏グループ・チーム)であったりするんだよね(笑)。

そもそもオープンテープの特徴を知らない人も多いと思いますので、近藤さんからその魅力を説明してもらえますか?

テープというのは、ある意味人間の耳に似た特性を持っているんです。人間の耳っていうのは非常に都合のいいコンプレッサー機能があるんです。例えば、ドラムという大音量の楽器を10メートル離れた場所で聴いた後、1メートルの距離まで近づいて聴くと、耳が少し音量などを圧縮して脳に伝えるんです。簡単に言うと、人体で起きてるそのような圧縮感というものを、テープを使うと似たことを起こせるんです。Pro Tools等でもそういうシミュレーション機能はありますけど、あくまでもシミュレーションなので、本当にその現象が物理的に起きているかと言えば、それは違います。

テープだと、より人間の耳に近い状態で録音できるのですね。臨場感というのはそういうところからきているのでしょうか?

録音というのは、元々巨大な音で演奏されたものを小さな音で聴いたときに、その人の脳に「これはものすごくラウドな音なんだな」と錯覚を起こさせるよう収める事が大切な技術でなんです。例えば歌舞伎の化粧も目の前で見ると大げさな眉毛ですが、劇場の客席という離れたところで見た場合に丁度いい表情に見えるようにしてあるんですね。だから、家の中ではとても原寸大の音量では再生できないけれど、それを小さい音で再生したときにも『ああ、これは激しいサウンドだ』と思わせるのが大事なんです。それがテープだと非常にやりやすいんですよ。

鳴る部屋、鳴る楽器、それを聴覚と似た形で捉えられる録音機材というのが揃わないとこれまで言ったようなレコーディングは難しいのでしょうか?

何か足りなかったとしても何とか工夫すれば近づけることは出来ます。そもそも「響く」っていうことは、自分が本来出してる音が全部見えるようになるってことなんですよ。管楽器の人などは、出した音が全部自分の手元から外に出ていってしまいますから、自分の音色を逃さず聴くために壁に向かって練習するんです。そうすると全ての音が捉えられますから余分な音や足りない音っていうのがわかるようになります。でもそれが一点の音しかとらえられない状況だと、本当はもっと良かったとこ、もしくは駄目だったとこが見えなくなっちゃうんです。ありのままの状態に気付かなくなるんですね。

味のある演奏にはなりにくそうですね

例えば"塩"。化学式で言うならNaCl。純粋な塩であるNaClを舐めるのと、マグネシウムなどの不純物を含んだ海の塩を舐めるのと、どっちの方が美味しいのかは想像つきますよね? そういう雑味の成分を日本人は排除しちゃう癖がありますね。

偶然性やハプニングを取り込んで昇華していく。クリエイトの原点ってそういう事だと思う。

塩に凝っていた時期があるので非常にわかりやすい例えでした(笑)。では次の話題になりますが、数多のレコーディングをこなしてきたと思うのですが、その中でも際立って印象的だった事などはありましたか?

どの現場もほぼ毎回あるからなあ…。最近の話で言えば、ウィルコのメンバーのドラムとギターとジム・オルークでルース・ファー(LOOSE FUR)ってバンド作ってるんだけど、こないだウィルコが来たときに、ウィルコが来たときに、ここでルース・ファーのレコーディングしたんです。(レコーディング作業はジム・オルーク本人による)

またとんでもない面子ですね(笑)。

その時ドラムのグレン・コッチェが、ここにあったジャンクシンバル(鍋蓋シンバル)をえらく気に入ってしまったんですよ。灰野敬二さんも使ったやつですね。で、頼むから譲ってくれと言うので、500円で買ってもらいました(笑)。そういうオモチャみたいなものや、ドイツの蚤の市で買ったタイタニック号のベルを模造した小型のベルやらを立派なドラムセットに組み込んじゃったりと、そういう柔軟さには感心するものがありましたね。『ここ(GOK)はトイボックスみたいで面白い。大事なことだよね。』と言って帰ってきましたよ(笑)。

そもそも鍋蓋シンバルがある現場っていうのが面白い(笑)。

偶然性やハプニングを取り込んで昇華してくってのは素敵なことですよね。クリエイトの原点ってそういう事だと思うんですよ。ここはそういう事が起きやすいスタジオなんで非常に毎日楽しいです。色んな人の色んな考えがあって、それぞれが自分を磨いてるので面白いですよね。

ここのスタジオは28インチのバスドラなどを始め、ギターなども強烈な個性を持っている楽器を置いてありますよね?

その部分はマイクやらコンソールよりも重要だと思っていて、多くの人が持ってないだろうけど、ほんの一味加えたいとき用の楽器を沢山置いてあるんです。ヨーロッパなどのスタジオだと、プロデューサー兼エンジニア兼ミュージシャンにもなるし、移動も遠く泊まり込みが基本なのでよくある事なんですね。だから、例えば「この曲の場合は大口径のバスドラが良いな」って時には28インチのバスドラを出します。18~28インチまで揃えてますよ。スネアなんかもメインのスネアのチューニングを変えてしまうと元に戻せなくなることがありますから、別の音を出したいときのために色んな種類をそろえています。

ミュージシャン個人では限界がある部分もあるので、詳しい人に現場で即座に用意してもらえるというのはとても面白いし、行き詰った時の助け舟にもなります。

録音物だけの場合は視覚による刺激というのはないので、ほんのちょっとした違いを盛り込むことがリスナーを飽きさせない重要なことだと思ってます。もちろん、一般の人には専門的な違いってのはわからないとは思いますが、よく見ると靴紐の色が違うみたいなニュアンスに捉えられると思います。またそういう事が、現場でミュージシャンを触発することもありますから。こういうことは他のスタジオではあまりやらないことらしいんだけど大事な事だと思うんだよね。

とても大事なことだと思います。日本ではその経験を出来ることすら稀なはずです。

僕はミュージシャンの海外ツアーにもPAとしてよく参加するんだけど、2008年に大友良英さんのライブがポルトガルであったんです。で、1日だけオフの日があったからポルトガルギターを買ってきました。それはすごく短いスケールで、マンドリンギターを少し大きくしたような形で、弦は12本あったんです。ホントはファドっていうポルトガルの民族音楽用のチューニングで使う楽器なんだけど、普通の12弦ギターで高い音出そうとするとカポを使わなければならないところを、そのポルトガルギターだと開放でその音が出るんですよ。やっぱり響きが全然違うんで、その一味欲しさに暑いリスボンの街を一日中探し回って見つけて買ってきたんです。

一音のための労力も半端ないですね(笑)。遊び心を最大限に活かせるスタジオならではですよね。それではそろそろ時間も迫ってきましたので“最後にこれは言っておきたいこと”を一言お願いします。

語弊があるかもしれませんが、メジャーレーベルもレコード会社の体をなしてないと思います。レコード会社がスタジオも編集室も持ってない。それでいて現場行って製作しようって言っても無理があるんですよ。ビジネス的に大変なんでしょうが、工場を持ってない自動車メーカーと同じようなものですよ。売れなくなったから音楽やりませんって事じゃなく、まずは作りたい衝動があって音楽やってるわけですから、そういう人たちに場所や技術を提供するのが僕の仕事だと思います。もちろん本来、音楽は色々あっていいものだから色んな形があっていいんだけど、僕は最後までこのスタイルでいこうと思っています。

心底残すべき技術であり文化だと思います。貴重なお話をありがとうございました。

インタビュー&ライター 浅井陽 BLOG / Twitter(取材日 2014年3月 )

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Pro Tools
プロ向けのオーディオ制作システムおよびそのソフトウェア群の名称。1990年初頭コンピューター上でソフトウェアを使って音の録音編集が行える当時としては画期的なシステムとして登場。その利便性はこれまでのMTR(マルチトラックレコーダー)による制限や概念をくつがえし、音楽そのものにも大きな影響を与えたとされる音楽制作史上重要なシステム。事実上のデファクトスタンダートとなっている。
音がデッド
部屋の中で音楽を演奏したり視聴したりするにあたり、その音質には部屋の構造や壁の材質による反響などが大きく影響する。「デット」というのは反響音が無い響きが少ない状態を表す。たとえばバンド練習を行うスタジオでは楽器音が部屋中に反響しすぎることから壁全面に吸音材を張るなどして響きを調整する。
シーリングスピーカー
BGMを再生するにあたって天井面に埋め込んだり、あるいや天井から吊り下げる形で設置されたスピーカーシステム。店舗などでオーディオ機材の設置スペースを省略しつつBGM再生を可能とする。通常は無指向性(全方向360°がリスニングポイントになる)のシステムが設置されるものの、音の性質上、録音された音源の音の定位を正しく再生することは不可能ではある。
(音を)コピペして貼り付ける
前述のPro Toolsなどの音楽制作システムでは、録音された音(ギターやボーカルなど)をパソコン上で、文字や画像のように切り貼りして編集することができる。たとえば、1フレーズの演奏を繰り返してあたかも曲を通して演奏しているようにしたり、間違えた箇所を正しい演奏に入れ替えることなどが出来る。
(音の)ズレた部分を修正
上記のコピペ貼り付け同様、Pro Tools等によるレコーディングシステムでは録音された楽器演奏等に様々な編集を加える事が出来る。正確なリズムに沿った演奏が必要とされる場合でも、演奏後にタイミングを前後にずらして完全に合わせたり、音程を正しいピッチに修正したりすることもできる。
コンプレッサー
スーパージャンキーモンキー
音楽用語として用いられる場合は音の圧力を均一に揃える意味を指す。小さな音は大きく、大きな音は小さくすることで、あらゆる音量が混在したの音を心地よい聴感にする。音質に与える影響は絶大で、楽器やレコーディング機材に接続して使うハードウェアや音楽制作ソフトに組み込んで使うソフトウェアなどがある。
灰野敬二
1952年5月3日生まれのミュージシャン。ノイジーな楽曲を様々な楽器で即興演奏するアヴァンギャルドな音楽。1970年代から活動を開始し、様々なアーティストとコラボで実験的な音楽を創る。海外での活動も活発で、90年代には世界的なフリージャズの御大であるジョン・ゾーン(Sax)等からもリスペクトを受けた。最近はDJを始め音楽にとどまらず活動の幅を広げている。
28インチのバスドラ
通常のバスドラ(足でペダルを踏んで鳴らすドラムセット内でもっとも大きなドラム)が22インチ程度であるのに対して、極端に大きな28インチサイズのバスドラ。あまりに大きすぎて実用性に乏しいため一般的に入手しづらいが、その大きさゆえのインパクトは絶大。ただし、演奏面でも音質面でも取り扱いは難しいとされる。
スネアのチューニング
たとえばロックなどでは2拍・4泊に打たれるドラム楽器で、スナッピーという金属線の束を裏面に設置し、ドラムセットのなかでひときわ目立つ音を響かせるスネアドラムの音は、バンドやアーティストのサウンドを決定ずける重要な音であるため、製品選びはもちろん、チューニング(ドラムの皮を貼る強さ)は慎重に、ときに大胆に調整される。
PA
ライブハウスやコンサート会場などでステージでのバンド演奏・ボーカルなどを観客に届ける最終的なサウンドを作り上げる作業および業務の名称。マイク・ライン経由等で集音しミキシングコンソールなどを経由し音量などのバランスを調整してたのちスピーカーで再生することになる。通常のライブハウスにPAシステムが設置されており、また特設会場などではPAシステム一式を運搬してシステムを構築する。これらの業務を専門に行う技術者をPAエンジニアと呼ぶ。
大友良英
1959年8月1日生まれのミュージシャン・作曲家・プロデューサー。GROUND-ZEROや山塚アイ(ex.ボアダムス)らとノイズ系ミュージック等を中心に活動。また、幅広い音楽的技術を持ち、2013年にNHKの連続テレビ小説『あまちゃん』の音楽を担当して注目を集めると日本で最も有名なミュージシャンズ・ミュージシャンとなり現在に至る。