音楽スタジオファイル Vol.54
BASS ON TOP 池袋西口店
- BASS ON TOP池袋西口店について
- スタジオBASS ON TOP東京4号店として2013年2月オープン。ワンフロアにバンドスタジオ8部屋、ピアノスタジオ7部屋(グランドピアノ5台、アップライトピアノ2台)の計15部屋、完全分煙の落ち着いた専用ロビーを併設した大型音楽スタジオ。池袋駅西口から徒歩3分、地下連絡通路1a出口から30秒の駅近ロケーションにあり、バンドや演奏者のスタイルに合わせてカスタマイズできるスタジオ設計と徹底した機材メンテナンス、どなたにも使い勝手の良い、充実した練習環境を提供。
音楽スタジオの中の人に話を聞いてみた〜 BASS ON TOP 池袋西口店 編
このコーナーは音楽スタジオでミュージシャンをサポートしてくれる「中の人」に突撃インタビューして、色々お話を聞いてしまおうというコーナーです。中の人の皆様、ご協力ありがとうございました。
本日はBASS ON TOP池袋西口店、店長の小林圭佑さんにお話をお伺いします。ベースオントップスタジオ都内4店舗目の取材です。池袋西口店のオープンはいつですか?
2013年2月にオープンしました。取材していただいた順番と同じく、中野サンプラザ店、池袋北口店、高田馬場店に続いて都内4店舗目になります。
これまでの取材でもベースオントップ各店舗の充実した設備を見させていただきましたが、池袋西口店の特徴を教えてください。
関西を含むBASS ON TOPバンドスタジオ全店のなかで、唯一ピアノ専用のスタジオがあります。これから他の店舗にも展開していくかもしれませんが、今のところ、ピアノスタジオがあるのは当店のみです。
全部で何部屋ありますか?
ピアノスタジオ7部屋とバンドスタジオ8部屋の合計15部屋です。ピアノスタジオでは5部屋にグランドピアノのYAMAHA C3X、C6X、2部屋にアップライトピアノが設置してあります。ピアノは2週間に1度、専属調律師が調律・メンテナンスをしています。
万全のコンディションで練習できますね。バンドスタジオの特徴は?
池袋西口店は11帖と14帖の2タイプあり、とくにライブ感の得られる練習環境を大切にしています。他の店舗にも共通しているところですが、基本的に鏡張りの壁に向かって、ドラムセットを設置していて、ライブを想定したリハーサルが可能です。もちろん、ミラーはカーテンを引いて閉じることも出来ますし、アンプも移動しやすく設置して、スタイルに応じてカスタマイズできる、使い勝手の良さを第一に考えています。
使い勝手の良さ、これはベースオントップスタジオ全店の共通項ですね。
それぞれ部屋の特徴は違いますが、比較的長方形の部屋が多いので、ライブのリハーサルもステージ幅をイメージしやすいと思います。
同じ池袋にある北口店とは、また違った印象を感じました。
コンパクトで小回りの効く北口店に対して、西口店は広めでピアノスタジオもある、ゆったり仕様なので、用途に合わせて使い分けて頂きたいと思います。
ピアノスタジオは徹底した温度・湿度管理しています
ピアノスタジオとバンドスタジオが同一フロアでエリア分けされている造りが新鮮ですね。音響面はどうですか?
ピアノスタジオもバンドスタジオも、それぞれサウンド面は確固たるこだわりを持っています。ピアノスタジオは徹底した温度・湿度管理をしていますし、都内、全国のスタジオのなかでも、うちほど機材のケアにこだわっているところはないのではないかと自負しています。
近年は楽器演奏者、とくにバンド人口が減ってきていると言われますが、影響を感じることはありますか?
バンドの活動サイクルが短くなっているのかな、と感じますね。僕の感覚ですが、最近は、結成してから2年間ほど活動して、活動を終了しちゃうというバンドが増えているように思います。
なるほど、確かに2年は短い。全体的にバンド生命が短くなっている?
バンド自体の活動サイクルは短くなっていますが、そのかわり自分たちでビジネス戦略をしっかり考えて活動しているバンドが目立ってきています。メディアやSNSを使って音源やPVの発信に力を入れて、しっかり準備して活動されていて、そのあたりの相談をされることも増えてきています。
スタジオはライブハウスとくらべて日常的に利用しますから、いろいろ相談しやすい面も多いと思います。
スタジオ練習の度に、定期的にバンドの近況を聞かせて頂けるので、僕たちの経験やコネクション、BASS ON TOPグループ独自のプランを紹介して、色んな角度から音楽活動をサポートできればと思っています。
ベースオントップはどこまでもバンドマンに寄り添ってくれますね。
気軽に、積極的に相談していただきたいです。
それでは続いて、小林さんと音楽との出会いを教えてください。
僕は出身が埼玉なのですが、音楽を意識しだしたのは、おそらく、高校受験が終わったあたりですかね。友だちにおすすめの音楽を聞いたら、みんな流行りのJポップを教えてくれるなか、とある同級生だけ、バンド音楽を詰め合わせたMDをくれたんです。それまでは、バンドってボーカルの違いでしか判断してなかったのですが、彼がくれたMDを聴くと、バンドによって音が全然違うことが顕著にわかって。そこで初めて「バンド」というものを知りました。
小林さんにとって、音楽への道はバンドサウンドによって拓かれたと?
そうですね。そこから、どんどん音楽(バンド)を掘り探っていくと、「自分でも楽器が弾けるんじゃないか?」思うようになり、ギターを手にするようになりました。
バンド活動もされたのですか?
やりましたね。でも、あんまりコピーには興味がなくて、大学に入ってからも、オリジナル曲ばかりやっていました。
おお、いきなりオリジナルバンドですか!
今思うと、バンドのコピーって、楽器の演奏技術や曲の作り方を学ぶにあたって大事な工程なんですよ。あまり楽器が上手くならなかったのは、そこをすっ飛ばしてしまったせいかな(笑)。
どこまでも自己流で奏でる、それも個性のひとつだと思いますよ(笑)。
そうですかね(苦笑)。卒業後もしばらくバンドをやっていましたが、いわゆるプロ活動には至らず、早い段階でプレイヤーから路線変更しました。
スタジオならではのライブイベントも企画しています
小林さんがベースオントップに入られたきっかけは?
本格的に音楽の現場で仕事がしたいと思い、ライブハウスの大塚Deepaのスタッフに相談したことがきっかけです。
大塚Deepaからの紹介でスタジオ部門に?
そうですね。2012年7月にBASS ON TOP高田馬場店のアルバイトからスタートし、その後、大塚Deepaのアルバイトスタッフを兼任させていただきました。
ライブハウスとスタジオの兼任!?
はい。スタジオの仕事もやってみたいと思っていたので、当初は兼任しながらやらせてもらうことにしました。大塚Deepaは系列店ですので、そこはスムーズでしたね。高田馬場店を経て、2015年に主任として池袋西口店に就任し、現在は店長を任されています。
ベースオントップは複数のスタジオとライブハウスを展開されていますが、双方の連携による相乗効果も大きいのでは?
それはありますね。スタジオを利用されているお客さんから、「ライブをしたい」といった相談をされることもあります。僕自身、Deepaでイベント制作をやっていましたし、僕が紹介したいバンドを集めて、ライブイベントを企画することもあります。
池袋西口店presentsですね。
スタジオでしか活動されていないバンドもいらっしゃいますし、ジャンルや演奏レベルにとらわれずに、スタジオ発でみんな一緒にやったらおもしろいと思って、ライブハウスのブッキングとはタイプの違う、スタジオならではのイベントを楽しんで頂ければと思います。
たくさん練習して、ステージで思いっきり輝いてほしいですね。それでは最後にBASS ON TOP池袋西口店からメッセージをお願いします。
ピアノスタジオもバンドスタジオも、使い勝手が良く、充実したスタジオです。駅から近く、学生さんからバンドマン、ピアノ講師の方などなど、いろんな層のお客さまに、用途やスタイルに応じたサービスを提供できます。また、私自身、音楽に携わっていて、良かった事の1つに「出会い」があります。このスタジオに出会えて良かったと思ってもらえるように、皆様のミュージックライフをサポートしたいと思います。ぜひ一度遊びに来てください。
ミュージシャンの幅広い音楽活動をサポートするBASS ON TOP池袋西口店、本日は貴重なお話ありがとうございました。
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